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脳と記憶のはなし

人の名前がすっと出てこないのはなぜ?加齢と記憶の仕組み

人の名前がすっと出てこないのはなぜ?加齢と記憶の仕組み
イラスト:サエコさん(冴える習慣ラボ)

「顔ははっきり浮かんでいるのに、名前だけがどうしても出てこない」。50代を過ぎた頃から、こうした経験が増えたと感じる方は少なくありません。テレビを見ていて俳優の名前が出てこない、ご近所の方に挨拶しながら内心ひやひやする——多くの方に共通する、ごく自然な変化です。

名前は「思い出しにくい情報」の代表格

実は、人の名前は記憶の中でも特に思い出しにくい種類の情報だと言われています。

名前は、その人の顔や人柄と「意味のつながり」を持たない、単なる記号だからです。「八百屋の田中さん」の「八百屋」は仕事という意味を持ちますが、「田中」という音そのものには意味がありません。意味のつながりが薄い情報は、加齢とともに取り出すのに時間がかかりやすくなると考えられています。

つまり「名前が出てこない」は、記憶が消えたのではなく、取り出しに時間がかかっている状態に近いのです。しばらくして「あ、そうだ田中さんだ」と思い出せるのは、記憶自体はちゃんと残っている証拠です。

「思い出す力」を日常で使う

便利な時代になり、私たちはすぐに検索したり、人に聞いたりできます。ただ、思い出す前に答えを見てしまうと、「思い出す」という頭の働きを使う機会は減っていきます。

そこでおすすめしたいのが、「10秒だけ粘る」習慣です。

  • 名前が出てこないとき、すぐ調べずに10秒だけ思い出す時間をつくる
  • 「あ行から順に音をたどる」「その人と会った場面を思い浮かべる」など、手がかりをたどる
  • それでも出てこなければ、すっきり調べてしまう(我慢しすぎない)

思い出そうとする過程そのものが、頭をしっかり使う時間になります。

覚えるときのひと工夫

新しく出会った方の名前は、覚え方にもコツがあります。

  • 会話の中で名前を口に出す:「佐藤さんは、お住まいはこの近くですか?」
  • 意味と結びつける:「砂糖の佐藤さん」など、自分なりの連想でかまいません
  • 別れ際にもう一度:「佐藤さん、今日はありがとうございました」

一度の記憶に頼らず、短い時間に複数回触れることで、記憶は定着しやすくなると言われています。

睡眠と会話も、記憶の味方

記憶と関わりが深い生活習慣として、よく挙げられるのが睡眠と会話です。睡眠中は、日中に入ってきた情報が整理される時間と考えられています。また、会話は「聞く・考える・思い出す・話す」を同時に行う、頭をよく使う活動です。

夜ふかしが続いている方、人と話す機会が減ったと感じる方は、そこから見直してみるのもひとつの方法です。

まとめ

  • 名前が出てこないのは、記憶が消えたのではなく「取り出しに時間がかかっている」ことが多い
  • すぐ調べず「10秒だけ粘る」ことで、思い出す力を日常的に使える
  • 覚えるときは「口に出す・結びつける・繰り返す」
  • 睡眠と会話は記憶の心強い味方

小さな習慣の積み重ねで、毎日は少しずつ変わっていきます。できそうなものから、ひとつ試してみてください。


私が続けている習慣のひとつ

このラボでは、睡眠や会話といった生活習慣とあわせて、日々の健康維持を支える食品素材にも注目しています。私自身が続けているもののひとつが、ホタテ由来のプラズマローゲンを使ったサプリメント「プラズマローゲン PQQ Plus」です。プラズマローゲンは体内に広く存在するリン脂質の一種で、加齢とともに気になる毎日の健康維持の習慣づくりとして取り入れています。

※サプリメントは医薬品ではありません。体調に不安がある方、通院・服薬中の方は、利用前に医師・薬剤師にご相談ください。

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